第2回:偽りの聖域「選ばれし者のコミュニティ」​

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自分の証券口座で得た少額の利益に浮き足立っていた私に、アシスタントの女性は「さらに秘匿性の高い特別な環境」を提案してきました。​

「限定メンバー専用の投資グループ」

​今思えば、その仰々しい招待こそが、私を信じ込ませるための巧妙な演出の始まりだったのです。​

「同志」という名のサクラたちが作る幻想

​招待されたグループチャットには、数十人のメンバーがいました。

そこは単なる投資情報の共有場所ではありませんでした。経済の勉強はもちろん、日々の何気ない趣味やプライベートの話題までが飛び交う、温かい「居場所」のように感じられました。​

「今日の指示通りに動いたら、これだけの利益が出ました!」​

「先生の理論のおかげで、暴落を回避できました。一生ついていきます!」​

次々と投稿される成功報告や感謝の言葉。それらを見ているうちに、私は次第にメンバーたちに強い親近感を抱くようになります。

自分は一人じゃない。この優秀な仲間たちとなら、さらに大きな資産を築けるはずだ」​

しかし、これこそが残酷なでした。この「仲間」の多くは、裏で運営側と繋がっている「サクラ」だった可能性が極めて高いのです。 彼らは私の期待感を煽るためだけに配置された、役割を演じる役者たちでした。​

親身なサポートが「判断力」を奪う

​アシスタントのサポートも、驚くほど手厚くなっていきました。これまでの取引データを細かく分析し、運用の推移をグラフ化した資料を定期的に送ってくれるのです。​

アシスタント
アシスタント

「少し利益が落ち着いていますが、今は次のチャンスへの準備期間です。一緒に頑張りましょうね」

アシスタント
アシスタント

「このタイミングで利益確定できたのは素晴らしいです!私も自分のことのように嬉しいです!」​

そんな言葉をかけられるたび、私は「この人は本当に私の将来を親身に考えてくれている」と、全幅の信頼を寄せるようになっていきました。もっと多くの投資をしたい、もっと大きな成果を出したい――。私の欲望は、彼らの手のひらで転がされながら、ゆっくりと、しかし確実に膨れ上がっていきました。​

運命を狂わせた「国家級プロジェクト」の誘い​

平穏な日々に変化が訪れたのは、取引を始めてから数週間ほどが経過した頃でした。アシスタントから、これまでの取引とは次元の違う、衝撃的なメッセージが届いたのです。​

「極秘の大型プロジェクトが始動します。AIを駆使し、公的機関とも連携した国家規模の投資スキームです」

さらに、グループを主宰する「先生」が、関係当局と直接契約を交わすことになったというのです。

「グループ内に投稿された『金融庁との契約締結式』の様子とされる写真。サクラたちの熱狂的な反応も相まって、私はこのプロジェクトが本物であると完全に信じ込まされてしまいました」

公的機関」や「国家規模」という権威ある言葉が出た瞬間、グループ内は異様な熱気に包まれました。​

「ついに、あの例の企画が来たか……!」

「古参メンバーとして、この瞬間を待っていました!」​

古参と思われるメンバーたちのあまりにリアルな反応。困惑する私に対し、アシスタントは優しく解説してくれました。​「仕組みは簡単です。高度なAIが最適な銘柄を選び出し、買いを完璧にサポートします。今までご自身の証券口座でやっていたことの、さらに精度が高い究極のバージョンだと思ってください。利益の桁が変わりますよ」​

高揚感で眠れぬ夜​「国家規模のプロジェクト」

AIによる確実な収益」これまでの「勝てた」という成功体験が、私の疑う心を完全に消し去っていました。​自分だけが、選ばれた人間しか知らない情報の入り口に立っている。これから、想像もできないような富が手に入るかもしれない。​

その夜、私は期待と興奮で、夜明けまで一睡もできませんでした。自分が巧妙な罠に足を踏み入れ、奈落の底へと続くカウントダウンが始まったことにも気づかずに――。

【同じ地獄の中にいるあなたへ…】

「『これって詐欺かな?』という小さな疑問でも大丈夫です。私もあの時、プライドを捨てて相談したからこそ、今の再生があります。一人で抱え込む時間は、詐欺師に逃げる時間を与えているのと同じです。私が一番辛かった時に、否定せず最後まで話を聞いてくれた場所です。手遅れになる前に、一度相談してみてください。」

「ひばりさんは親身に話を聞いてくれました」

「アースさんは返金請求の実績が豊富です」

弁護士や司法書士は敷居が高い」と感じるかもしれませんが、彼らはこうした巧妙な詐欺の返金請求に特化した、あなたの味方です。相談料は無料です。まずは一人で抱え込まず、今の状況を客観的に判断してもらいましょう

投資詐欺の返金請求は、時間との勝負だと言われています。相手が連絡を絶ち、資金を移動させてしまう前に動かなければなりません。​「会社のお金に手をつけてしまった」「家族に合わせる顔がない」と一人で抱え込まないでください。独りで悩んでいても、状況は悪化するばかりです。​あなたの勇気ある一歩が、本当の日常を取り戻すきっかけになります。これ以上、あなたの人生を削らせないでください。

【次回予告】「国家規模のプロジェクト」という甘い響き。そして、私のスマホにインストールされた、地獄へと繋がる「専用アプリ」の正体とは。

【ご一読ください】本記事は著者の実体験に基づく情報提供を目的としており、特定の投資結果を保証するものではありません。紹介している教材の活用を含め、投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願いいたします。万が一、損害等が発生した場合でも、当ブログでは一切の責任を負いかねます。

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